リファレンス

名言——彼が本当に語ったこと

アインシュタインは近代史で最も誤って引用される人物だ。インターネットは数えきれない耳ざわりのよい標語を彼の首にかけてきた。以下は、実際の出典をもつ言葉——そのあとに、彼がほぼ確実に語らなかった有名な一節をいくつか挙げる。

想像力は知識よりも重要だ。知識には限りがある。想像力は世界を包み込む。 Albert EinsteinG・S・フィアレックとのインタビュー、『サタデー・イブニング・ポスト』、1929年(訳文)

私たちが経験しうる最も美しいものは、神秘である。それはすべての真の芸術と科学の源泉だ。 Albert Einstein『What I Believe』、Forum and Century、1930年10月(訳文)

世界の永遠の謎は、それが理解できるということだ。 Albert Einstein『物理学と実在』、1936年(訳文)

宗教なき科学は足が不自由であり、科学なき宗教は盲目である。 Albert Einstein『科学・哲学・宗教』、1941年(訳文)

いずれにせよ、私は彼がサイコロを振らないと確信している。 Albert Einstein1926年12月4日、マックス・ボルンへの手紙(ドイツ語からの訳。「神はサイコロを振らない」という決まり文句は、のちの短縮形)

成功する人になろうとするのではなく、価値のある人になろうとしなさい。 Albert Einstein『ライフ』誌、1955年(訳文)

大切なのは、問い続けることをやめないことだ。好奇心はそれ自体に存在理由がある。 Albert Einsteinインタビュー、1955年(訳文)

平和は力では保てない。それは理解によってのみ達成できる。 Albert Einstein『コズミック・レリジョン(Cosmic Religion)』、1931年(訳文)
出典:
  1. 名言は ウィキペディア、ウィキクォート、および Alice Calaprice(編)、The Ultimate Quotable Einstein(プリンストン、2010)と照合した。
  2. 想像力:G・S・フィアレック「What Life Means to Einstein」、『サタデー・イブニング・ポスト』1929年10月26日号、117ページ(スキャン)。
  3. 神秘と理解可能性:ウィキクォート(英語):Albert Einstein(『What I Believe』、Forum and Century、1930年10月;『Physics and Reality』、1936年3月)。
  4. 平和:『Cosmic Religion』(1931)、「Notes on Pacifism」の節(全文)。ウィキクォート:Albert Einstein and politicsは1930年12月14日のニュー・ヒストリー・ソサエティでの演説に由来するとしている。書籍では33ページにこの文があるが、日付は記されていない。

インタラクティブ · 史料批判

カッコウの卵・見分け機

先を読む前に:カッコウの卵を見抜けますか?

探偵ゲームには JavaScript が必要です。下のカードボックスはなくても使えます。

カッコウは他の鳥の巣に卵を産みつけます。名言も同じ目に遭います。誰か別の人の言葉がアインシュタインの巣にそっと入れられ、誰も確かめません。ここには 32 個の言葉がカードになって並んでいます。手がかりを見てからレバーを倒してください。本物のアインシュタインか、カッコウの卵か。

まだ最後まで終えた回がありません。

アインシュタインが(おそらく)語らなかった言葉

よい目安——ある引用がフォーチュンクッキーのように聞こえ、日付も文書もないなら、疑ってよい。ここに、とりわけたちの悪い六例を挙げる。

「狂気とは、同じことを何度も繰り返しながら、違う結果を期待することだ。」

疑わしい理由:活字に初めて現れるのは彼の死から数十年後、依存症からの回復を目指す集まり(1981年)と1983年の小説においてであり——アインシュタイン自身の著作には一度も現れない。

「誰もが天才だ。だが、木に登る能力で魚を評価すれば、その魚は一生、自分は愚かだと思って生きることになる。」

疑わしい理由:2004年より前の出典はない。アインシュタインより古いのは、その元になった寓話(動物をその持たない能力で評価する)だけで、この言葉が存命中に彼に帰されたことはなかった。

「二つのものが無限だ。宇宙と人間の愚かさ。ただし宇宙については確信がない。」

疑わしい理由:アインシュタインのいかなる文章にもたどれない。知られている最古の形は、心理療法家フリッツ・パールズが1940年代に出した本にあり、そこでは「ある偉大な天文学者」の言葉とされている。パールズがアインシュタインから直接聞いたと言い出したのは1969年になってからだ。

「複利は世界の八番目の不思議だ。」

疑わしい理由:アインシュタインが言ったという証拠はない。知られている最古の形は1925年の作者名のない銀行広告で、アインシュタインの言葉とされたのは1988年、彼の死から30年以上たってからだ。

「一度も間違いを犯したことのない人は、新しいことを何も試みなかった人だ。」

疑わしい理由:アインシュタインと初めて結びつけられたのは1995年の新聞の人物紹介で、彼の死から40年後だ。この種のことわざは19世紀にさかのぼり、1901年にはよく似た形が名前なしで活字になっていた。

「論理はあなたをAからBへ運ぶ。想像力はあなたをどこへでも連れていく。」

疑わしい理由:1990年代より前の出典はなく、その頃からネット上で広まり始めた。アリス・カラプライス『The Ultimate Quotable Einstein』は、これを「Probably not by Einstein」(おそらくアインシュタインのものではない)の項に入れている。

自分で試してみたい?「学ぶ」ページのクイズ「アインシュタインか、そうでないか?」では、本物の言葉と誤って彼のものとされた言葉が混ざっている。どれにも答えと出典つき。